こんにちは。たいら(@tairaengineer2)です。
私は結婚した後の名字について、悶々と考えています。
女性が「変えたくない」と自分の意見を言ったら
はあああああ!!??何を言ってるんや!!!
と大抵言われます。
また友達に言ったら
婿養子にとるの?
というパワーワードが飛んできました。
平成生まれなのに頭が明治かよ。。。
真面目にこの人は義務教育を受けてきたのか心配になるレベル。
何故大多数の人が、結婚後は女性が名字を変えるものと思っているのか。
自分なりに原因を推察して、改善策を考えてみました。
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2017年11月現在の実情
まずは日本での結婚後の名字はどうなっているのかという現在の状況を知らなければいけません。
多方面から調べてみました。
調べた結果の私の結論は
夫婦同姓は今の時代にあったものではない
です。何故そう結論付けたのかを書いていきます。
結婚後の名字をどちらにするのかという割合
少し古いですがこういう資料をみつけました。
厚生労働省:2 婚姻動向の多面的分析から引用させて頂きました
平成17年の資料ですが、実に97%もの人が夫の名字にしています。
現在の日本の法律では同性婚はできないので、男女が夫婦になってます。
理想としては、名字変更の割合は男女五分五分。
ですが、この現実。明らかにおかしいです。
女性の方が結婚したら名字を変更するという暗黙のルールでもあるかのようです。
最高裁は夫婦同姓は合憲・・・でも?
2015年12月16日に最高裁では夫婦同姓は合憲であると判断が下されました。
根拠としては下記の様です。
国側は「姓の制度は家族の在り方に関わる立法政策の問題で、夫婦同姓は国民に広く浸透している」と反論。「どちらの姓を名乗るかは夫婦の選択に委ねているので違憲でもない」として、国会の対応は問題ないと主張した。
夫婦別姓認めぬ規定、最高裁で弁論 年内にも初判断 :日本経済新聞から引用させて頂きました
結婚するとき、夫婦がどちらの名字になるかを選択しているというのは、まあ、確かにそうです。
一見平等にしているように見えます。
その結果を踏まえて、こんな意見があります。
最高裁は判決理由の中で「国会で議論を」としています。
平成8年に法制審議会が民法改正を答申してから、
国会は20年近くこの問題の議論を進めてきませんでした。
長期にわたり国に放置され、
司法に救済を求めた原告に対して、
真摯に向き合おうとした判決とは思えません。
NEWS:最高裁判決 | 夫婦別姓.comから引用させて頂きました
国会は20年以上議論を進めなかったんだ!
知らなかった。。。
確かに司法の在り方を疑ってしまいます。
ちなみにですが、この夫婦同姓の裁判、15人の裁判官のうち女性は3人しかいなかったそうです。
その女性裁判官は全員「違憲」と下したそうです。
なんか裁判始める前から、問題ありありです。
選択的夫婦別姓のアンケート
選択的夫婦別姓制度というのは、法律上の婚姻のとき、夫婦となるものの氏を同じに するか、それともそれぞれの元の氏のままにするか、夫婦が(合意のうえで) 選択できるようにする、という制度案です。
ちょっと待った!夫婦別姓から引用させて頂きました
という制度案があります。その制度についてとったアンケートの結果がこちら。
選択肢 | 票数 | パーセンテージ |
---|---|---|
賛成 | 2814票 | 71.1% |
反対 | 1011票 | 25.6% |
どちらともいえない | 131票 | 3.3% |
賛成が圧倒的。もはや、
夫婦は同姓であるべき!!
というのは時代遅れと言えそうです。
海外の事情
海外では結婚後の名字はどうなっているのでしょうか。
各国において、様々な夫婦の姓に関する制度がある。なお、夫婦別氏を認めず、夫婦同氏を法で規定している国家は、現在、日本のみである。
夫婦別姓 - Wikipediaから引用させて頂きました
日本では当たり前でも、夫婦同姓は世界から見ると、異常な法律であるとわかりました。
以上のことが私が調べられる範囲で調べた現在の状況です。
なので夫婦同姓は、
今の時代にあったものではない
と、私は結論付けました。
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何故夫婦は同姓でなければならないのか
では、そもそもなぜ夫婦同姓という制度があるのでしょうか。
何となく昔からあるような気がしますが、よく分からないので歴史を調べました。
制定されたのは明治民法
明治民法で制定されたのが家制度といわれるものです。
その中には夫婦同姓についても書かれています。
夫婦同姓の習慣は、1898年(明治31年)公布・施行の明治民法以来のもので、たった100年のみのものです。
それ以前、日本の庶民には姓はありませんでした。
夫婦別姓から引用させて頂きました
長い間夫婦同姓だと思ってたんですが、まだ120年しか経ってなかったんですね!
たった120年で今のように浸透しているのはすごい!
結婚した場合の名字の決め方は?
明治民法で夫婦同姓になると決められたのは分かりました。
では、結婚したときの名字はどういう風に決めていたんでしょうか?
明治民法(1898年)に次のような一文があります。
「戸主及ビ家族ハ其家ノ氏ヲ称スル、妻ハ婚姻ニ因リテ夫ノ家ニ入ル」
当時の意識として、婚姻後の姓は別姓同姓ということではなく、
妻が家に入るというものです。
ですから自然、姓も夫側のものに変わるということがわかります。
夫婦別姓から引用させて頂きました
夫婦が結婚するときに名字を変えるのが妻である、と法律で決められていたんですね。
恐ろしい時代です。
この家制度が原因で、「嫁に行く」とか「婿養子をもらう」という言葉が生まれました。
その名残で現在でも使っている人がいるというわけです。
まだ使っている方は止めた方がいいと思いますよ。
この人は頭が古い人なんだな
と思われますから。
この家制度は1947年(昭和22年)まで続きました。
以上のことから、夫婦同姓と結婚後の名字の決め方は明治民法によって定められたことがわかりました。
では、これらの事実から私の推察を書いていきます。
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原因の推察
私は原因の大多数が、環境に原因があると考えています。
それは
- 「これが普通」と周りから刷り込まれている
- 男女差別を押し付ける人がいる
- 自分の親からの誤った教育を受けた
ということが考えられると思います。
「これが普通」と周りから刷り込まれている
先ほども書きましたが、平成17年時点ですが、97%が結婚後に女性が名字を変えてます。
実際に私の周囲で結婚された方は6組ほどいますが、今のところ100%女性が名字を変えています。
このような現実があるので、結婚は女性が名字を変えることが普通であると刷り込まれていると考えられます。
男女差別を押し付ける人がいる
いまだに結婚は女性が名字を変えるものと馬鹿みたいに信じている人がいます。
なのでもし男性が結婚で名字を変更したとなると、その人から変人とか、婿養子とか、侮辱の烙印が押される可能性があります。
しかもそういう人ってたいてい会社の上役とか、権力があるおっさん。
もしそういう人が自分の会社の上役だったらたまったものではありません。
そんなおっさんは女性に
男性に名字変えさせるとか・・・お前は常識がないのか!!!
とか
近頃の女は男をたてるってものを知らんのか!!
と男女差別を堂々と強要しますし、説教されたらたまったものではありません。
それを恐れて、女性が名字を変えた方が波風立たず、穏やかに暮らせると考えていると考えることができます。
自分の親からの誤った教育を受けた
家制度は廃止されたからといっても、廃止された年度は1947年(昭和22年)です。
今から70年前の話です。明治民法が制定されているときに生きておられた方で、ご存命の方はいらっしゃいます。
その方は娘には
嫁に行ったらあっちの家にかわいがってもらえ
とか息子には
婿養子など言語道断!良い嫁さんもらえ
とか言っていてもおかしくないわけです。
そんな悪習が受け継がれていると考えられます。
これらが原因だと仮定します。
では、これからどうすべきなのでしょうか。
改善策を書いていきます。
私が考える改善策
私が考える改善策は次の3つです。
現実を知ること
結婚して97%の確率で女性が名字を変えているということを普通ではなく異常事態である、そもそも夫婦別姓を認めていないのは日本だけという事実を知ることです。
知らなければ何も始まりません。
無知は罪です。
ポリティカル・コレクトネス
ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC、ポリコレ)とは、日本語で政治的に正しい言葉遣いとも呼ばれる、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・障害者・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現を指す。
ポリティカル・コレクトネス - Wikipediaから引用させて頂きました
ポリティカル・コレクトネスとは、要は言葉狩りです。
言葉狩り(ことばがり)は、特定の言葉の使用を禁じる社会的規制を否定的に表現した言葉。
言葉狩り - Wikipediaから引用させて頂きました
言葉狩りは過去にも行われておりこんな例があります。
変更前の用語 | 変更後の用語 |
---|---|
看護婦 看護士 |
看護師 |
障害者 | 障がい者 障碍者 |
助産婦 | 助産師 |
保健婦 | 保健師 |
保母 保父 |
保育士 |
スチュワーデス スチュワード |
客室乗務員 フライトアテンダント キャビンアテンダント (CA) |
土人 | 先住民 |
トルコ風呂 | ソープランド |
肌色 | ペールオレンジ うすだいだい |
ポリティカル・コレクトネス - Wikipediaから引用させて頂きました
変更後の言葉の方が、性別によって区別しておらず、使っていて気持ちがよいです。
私が考えるポリティカル・コレクトネス、言葉狩りの対象は以下の通りです。
- 嫁にもらう
- 嫁に行く
- 婿養子
- 家を継ぐ
これらの言葉が世の中からなくなれば、徐々に人の意識が変わると思います。
変更後の言葉は不要ですね。
提案している私は、今後これらの言葉を一切使いません。
何事も小さな一歩からです。
選択的夫婦別姓を導入
選択的夫婦別姓を導入することによって、 日本の結婚後の名字の制度が世界標準レベルに近付きます。
この制度を是非国会で審議をして頂ければと思います。
また名字については色々動きがあります。
この裁判の結果が夫婦別姓になる第一歩になるよう応援していきたいと思います。
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まとめ
以上が私が調べて考えた 結婚後の名字はなぜ女性が変えているのかという現実と原因と改善策です。
私の意見としましては、一刻も早く選択的夫婦別姓にを導入してほしいです。
そもそも日本の結婚後の名字が男女同姓なのは、おかしいと思っています。
このような現実があるから、日本はいつまでたっても男女差別がなくならないのです。
日本の結婚後の名字を選択的夫婦別姓にすることで、日本の男女差別をなくす第一歩になると考えています。
皆さんの夫婦同姓について考えるきっかけになれば、幸いです。
さいごに
長々と書いていきましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
最後に、当たり前ですが結婚後の名字は夫婦にとって、とても大切なことです。
私は先ほども書きましたが、選択的夫婦別姓が良いと思っていますが、現在の日本では夫婦どちらかの名字になることに法律で決まっています。
結婚して名字を変えたくないなら、変えたくないでいいのです。
それがあなたの大切な意見です。あなたの意見を尊重してください。
決して親の意向などではなく、当人同士で話し合い、どちらの名字にするのかを決めて頂ければと思います。
法律婚が嫌なら事実婚にするという手もあります。
あなたの人生です。決して自分にうそをつくことなく、生きてください。
皆さんがベストな方法を選択できることを願っています。