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【C#】ファイルに上書きする、WriteAllTextメソッドを解説します

こんにちは。たいら(@tairaengineer2)です。
この記事では、C#ファイル上書きするやり方について解説します。

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前提条件

この記事では、Visual Studio 2017 Communityを使っています。
インストールの仕方は、下の記事をご参考ください。

www.tairax.com

WriteAllTextメソッドについて

C#でファイルに上書きをするとき、WriteAllTextメソッドを使います。
このメソッドはusingは

using System.IO;

を使います。
WriteAllTextメソッドオーバーロードされており

  • 引数が2つ
  • 引数が3つ

と、いう場合があります。
それぞれ解説していきます。

解説で使っているプロジェクトは、コンソールプロジェクトです。

コンソールプロジェクトを作成するやり方は下の記事をご参考ください。

www.tairax.com

プログラムを作成したあと、ビルドをするやり方はこちらの記事をご参考ください。

www.tairax.com

引数が2つのWriteAllTextメソッド

WriteAllText(String, String)
新しいファイルを作成し、指定した文字列をそのファイルに書き込んだ後、ファイルを閉じます。
既存のターゲット ファイルは上書きされます。

File.WriteAllText Method (System.IO) | Microsoft Docsから引用させて頂きました

使い方は

f:id:Tairax:20190408231858p:plain

  • 第1引数:目的のファイルまでのパスを指定
  • 第2引数:ファイルに書き込む内容を指定

です。
相対パスを注意した方がよいと書いた理由は、後ほど書きます。
絶対パスと相対パスについては、こちらの記事をご参考ください。

www.tairax.com

例えば

File.WriteAllText(@"C:/work/Sample.txt", "AAAAAA");

という風に使います。
パスの前に【@】がついていますが、これは逐語的文字列というものです。

C# のキーワードを識別子として使用できるようにする。
コード要素のプレフィックスとして @ 文字を使用すると、その要素はC# のキーワードではなく、識別子としてコンパイラに解釈されます。

@ - C# リファレンス | Microsoft Docsから引用させて頂きました

C#サンプルコード

引数が2つのWriteAllTextメソッドを実際に使ってみます。
解説に使うプログラムは、WriteAllTextメソッドを使ってファイルに書き出すというシンプルなものです。
ただし、第1引数で指定するパスは相対パスです。

using System;
using System.IO;

namespace ConsoleApp1
{
    /// <summary>
    /// 引数2つのWriteAllTextメソッドを使うプログラム
    /// </summary>
    class Program
    {
        /// <summary>
        /// メイン
        /// </summary>
        /// <param name="args"></param>
        static void Main(string[] args)
        {
            File.WriteAllText(@"./Sample.txt", "Hello,World!");
            Console.WriteLine("書き込みが完了しました。");
        }
    }
}

実行結果

では、実行しますが、その前に

  • 書き込む予定のファイルがどこにあるのか
  • 上書きされているか、確認するためファイルの中身

を確認します。
今回は書き込むファイルを相対パスで指定しています。
【./Sample.txt】の意味としては、実行ファイルと同じ場所に格納する必要があります。
結論から言うとファイルは、ビルドしてexeファイルが出来る場所に置きます。

f:id:Tairax:20190409081220p:plain

さきほど相対パスで書く場合、注意した方がよいと書いたのはこれが理由です。
ビルドして実行するときは、exeファイルを使います。
ソリューションプロジェクトとexeファイルがある場所は異なります。
なので相対パスで指定したファイルは、ソリューションプロジェクトがある場所ではなく、ビルドしてexeファイルが出来る場所に置く必要があります。

【Sample.txt】は、更新日時が【2019/04/09 8:05】。
中身を見ると

f:id:Tairax:20190409082954p:plain

【上書きする前】と書かれています。
では、実行します。

f:id:Tairax:20190409084312p:plain

無事、書き込みが終わったようです。
【Sample.txt】を確認します。

f:id:Tairax:20190409084538p:plain

更新日時が【2019/04/09 8:42】と更新されています。
中身を確認します。

f:id:Tairax:20190409084807p:plain

実行する前に書かれていた【上書きする前】が上書きされて、【Hello,World!】が書かれています。

 

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引数が3つのWriteAllTextメソッド

WriteAllText(String, String, Encoding)
新しいファイルを作成し、指定したエンコーディングで指定の文字列をそのファイルに書き込んだ後、ファイルを閉じます。
既存のターゲット ファイルは上書きされます。

File.WriteAllText Method (System.IO) | Microsoft Docsから引用させて頂きました

使い方は

f:id:Tairax:20190410223453p:plain

  • 第1引数:目的のファイルまでのパスを指定
  • 第2引数:ファイルに書き込む内容を指定
  • 第3引数:ファイルに描き込むエンコーディングを指定

引数が2つのときとほぼ同じです。
3つ目にエンコードを指定するだけです。
エンコーディングには、種類がたくさんあります。
よく使いそうなものは、以下です。

  • System.Text.Encoding.ASCII
  • System.Text.Encoding.Default
  • System.Text.Encoding.UTF32
  • System.Text.Encoding.UTF7
  • System.Text.Encoding.UTF8

これらを使うとき、usingは

using System.Text;

を使います。

相対パスを注意した方がよいと書いた理由も、引数が2つのときと同じです。
絶対パスと相対パスについては、こちらの記事をご参考ください。

www.tairax.com

例えば

File.WriteAllText(@"./Sample.txt", "BBBB",System.Text.Encoding.UTF8);

という風に使います。
パスの前に【@】がついていますが、これは逐語的文字列というものです。

C# のキーワードを識別子として使用できるようにする。
コード要素のプレフィックスとして @ 文字を使用すると、その要素はC# のキーワードではなく、識別子としてコンパイラに解釈されます。

@ - C# リファレンス | Microsoft Docsから引用させて頂きました

C#サンプルコード

引数が3つのWriteAllTextメソッドを実際に使ってみます。
解説に使うプログラムは、WriteAllTextメソッドを使ってファイルに書き出すというシンプルなものです。
ただし、第1引数で指定するパスは絶対パスです。

using System.Text;
using System.IO;
using System;

namespace ConsoleApp1
{
    /// <summary>
    /// 引数3つのWriteAllTextメソッドを使うプログラム
    /// </summary>
    class Program
    {
        /// <summary>
        /// メイン
        /// </summary>
        /// <param name="args"></param>
        static void Main(string[] args)
        {
            File.WriteAllText(@"C:\work\Sample.txt", "Hello,Wolrd!",Encoding.UTF8);
            Console.WriteLine("書き込みが完了しました。");
        }
    }
}

実行結果

では、実行しますが、その前に

  • 書き込む予定のファイルがどこにあるのか
  • 上書きされているか、確認するためファイルの中身

を確認します。
今回は書き込むファイルを絶対パスで指定しています。
そして

f:id:Tairax:20190410225130p:plain

指定する【work】ディレクトリには、何もない状態で実行します。

f:id:Tairax:20190410225441p:plain

無事、書き込みが終わったようです。
【work】ディレクトリを確認します。

f:id:Tairax:20190410225628p:plain

【Sample.txt】が作成されています。
中身を確認します。

f:id:Tairax:20190410225936p:plain

【Hello,World!】が書かれており、かつ文字コードが【UTF8】で書かれています。

 

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まとめ:ファイルに書き込みをしてみよう!

以上がファイルに上書きをするWriteAllTextメソッドの解説です。
まとめなので、もう1度WriteAllTextメソッドの使い方を振り返ります。

  • 引数が2つのWriteAllTextメソッド

f:id:Tairax:20190408231858p:plain

  • 引数が3つのWriteAllTextメソッド

f:id:Tairax:20190410223453p:plain

あなたのご参考になったのなら、とても嬉しいです(*´▽`*)
ではでは~(・ω・)ノシ

 

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