こんにちは。たいら(@tairaengineer2)です。
2019年秋にタイトルの通り、月240時間働いて死にそうになりました。
長時間労働したらどうなっていくのか。
はたして、私は無事だったのか。
実体験を書いていきます。
スポンサーリンク
どうして長時間労働になったのか
私が月240時間働いたとき、開発に携わっている新規システムのリリースが来月に控えている状況でした。
来月リリースにもかかわらず、魑魅魍魎のバグがいたるところに存在していました。
今本当に大変な状況だ。
でも、みんなでがんばろう!
大変だけど、がんばってリリースに間に合わせよう!
という昭和的考えの上司のもと、血反吐を吐きながらバグと戦いました。
長時間労働したらどうなったか
長時間労働したら、心身はズタボロ、お金特に食費は普段の月より倍かかりました。
月240時間は、1カ月20日として定時の働く時間は20日×8時間=160時間。
それに残業80時間です。
ちなみに、残業時間が80時間以上という状態が2から6カ月続くと過労死ラインとされています。
判断基準
発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働(1日8時間勤務で1か月の労働日を20日として月160時間の労働とする。
1日4時間の時間外労働をして、1日12時間勤務が続く状態。
又は労働日の20日各2時間の時間外労働と、1日10時間勤務で4日の法定外休日出勤という1日10時間勤務が続く状態、1ヶ月の総労働時間が240時間)が認められる場合。
過労死ライン - Wikipediaから引用させて頂きました
平日は始業から基本21時、22時まで。
(たまに終電まで働きました。
電車の中 で日付変更を何度か経験しました。。。 )
土日は必ずどっちか出てました。
こんな生活をすると月240時間です。
あのころは、「週1で休みがあるだけまだマシ」って今考えるとおかしい考えしてました。
月300時間は人として生活できないってマジで分かります。
休日出勤は強制ではなく、一応本人の意思でした。
が、上司は
本当に今大変な状況なんだ。
ここがふんばりどころなんだ。
みんな協力してほしい。
と、休日出勤させざるを得ない状況をつくり出してましたね。
私もヤバい状況であると理解していたので、休日出勤は仕方ないとは理解していました。
でも、予定より開発する機能が膨れ上がって、スケジュールがどぎつくなったのは上司の責任ではないんですかね。
なんで上司が無能なせいで、したっぱが尻拭いをしてるんですかね。
240時間働いた月は、平日は全部、休日も9割くらいの遊ぶ約束を断りました。
【自分の幸せをかなぐり捨てて、不幸を選び取る】ということを何度もしました。
私はいったい何のために働いているのだろうか。
自分の人生なのに、なぜ不幸な選択をいつもとっているのだろうか。
私の幸せは、何なのだろうか。
という、哲学を考えだしました。
長時間労働は体だけでなく、精神もやられます。
だいたいの仕事で、今の仕事のゴールや完了スケジュールが把握できているかと思います。
長時間労働中は全く見えなかったです。
日々のバグ改修に追われ、1つ片づけたらまた1つ見つかる。
毎日ゴールが引き伸ばされていました。
バグの終わりが見えない、でもシステムリリース日は延ばせない。
精神にダメージが行き過ぎたのか、たまにプログラムがただの文字列に見えたんです。
精神がマジでキていたときは、罵詈雑言など浴びせられてないのに何の予兆もなく泣きそうになりました。
上司から、
え??たいらさん大丈夫?
目が死んでるけど本当に大丈夫???
そりゃそうなるだろ。
たまにある休日は、だいたい泥のように寝てました。
もう体力回復第一です。
あと、家事ですね。
たまりにたまった洗濯しないと、着ていく服が無いですから。
休日に気分転換に映画を見に行くとか無理です。
体力回復と家事で休日が終わります。
長時間労働をすると、楽しく生活できません。
ごはんは帰って自炊とか当然できません。
なので、ごはんは基本コンビニになります。
毎食買うので、マジで食費がかかります。
あの月だけで普段の食費より倍かかりました。
システムは無事リリースできたのか
最後の最後までごちゃごちゃしましたが、何とかリリースできました。
よく言われることで、システムがリリースできたら
よっしゃ!ついにリリースしたんだ!
わー!動いてる!!
と、達成感と感動に満ち溢れているかと思います。
私が感じたのは
あ、やっと終わった・・・
という脱力感と徒労感しかありませんでした。
まあ、リリース直後にヤバいバグが見つかったんで、リリースしてから1カ月はバタバタしてましたが。
心身の状態はどうだったのか
なんとか無事生き延びました。
体の方に何も異常がなかったのは、本当運がよかったとしか言いようがありません。
私は以前急性腎盂腎炎という腎臓の病気にかかったことがあります。
そのとき多臓器不全になる2歩手前くらいまでいきました(;'∀')
腎臓の専門の医者から
こんなにひどい症状を扱うのは久しぶりだ
って言われるくらい、本当死にかけたことがあります。
どういう症状だったのかは、こちらの記事をご参考ください。
急性腎盂腎炎になった原因は特定できていません。
しかし、これが原因じゃないかというのはあります。
それが過労によるストレスです。
なので、真面目に急性腎盂腎炎を再発してもおかしくない状況でした。
再発しなかったのは、マジで運がよかったとしか言いようがないです。
(でも、あの時本当にしんどかったから急性腎盂腎炎を再発しないかな、と思いました。)
精神がまともな状態を保てたのは、家族のおかげです。
私事ですが、月に1回以上は週末を利用して実家に帰っています。
帰った時、母親が私の好きなもの作ってくれるんですよ。
長時間労働してたときも、何とか時間作って帰りました。
母はエスパーなのか、作ってくれた全部のおかずが私の大好物でした。
弱ってるときの母親のごはんは、涙腺にくる。
で、父親と酒を飲んで、ぐちる。
家族という逃げ場があったおかげで、私の精神は保てました。
何もなかったら、どうなっていたことか。。。
スポンサーリンク
まとめ:長時間労働ダメ、ゼッタイ
以上が私の長時間労働の実体験でした。
月240時間でも、めちゃくちゃ死にそうになりますよ。
よくおっさんが
わしらの若いころは月300時間やってたわ。
最近の若者は軟弱だ。
とかいうおっさんいますが、そういう考えが日本の労働環境が良くならない原因だと自覚して頂きたいですね。
ちなみに私の昭和的考えの上司も例にもれず
月240時間?
俺は月300時間以上働いたことがあるからまだ大丈夫!
何ふざけたこと言ってんだてめえ。
てめえ(以下、自主規制)
…失礼しました。
長時間労働は、本当良いことなんて1つもないです。
自分の人生をぶち壊すだけです。
長時間労働ダメ、ゼッタイ